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2010年7月21日 (水)

他人とは直角に交わる

養老孟司氏の「養老訓」を読んだ。

その中に、「他人とは直角に交わるべし」というのがあった。
それは、物理的な位置関係と、それに関する人間の心理状態からきた理論らしい。

面と向かうと意見がぶつかるだけだし、同じ向きだと同じ方向に向かうだけなので、二人でいる意味がない。
直角に座っていると、ベクトルはお互いの合力~つまりy=xのグラフになるので、それなりの方向に進む…という理論である。

さらに、剣道の奥義について、
「はじめから斜めを覚えようとしてはいけない。縦と横の基本を覚えれば、その応用として斜め切りが生まれる」
とあった。

そういえば、我が家の食卓は、今やボクと女房の二人きりだが、直角に座っている。
僕の正面にはテレビが鎮座し、女房は向かって右が指定席だ。
だから妻と面と向かって話をしたことがない。
いつも横から話かけられて、
「ふ~ん」とか、「へぇ~」と言っているだけだ。
決して仲のよい夫婦ではないが、何とか納まっているのはそのせいかも知れない。

このことは、裁判の配席でもうかがえる。
裁判官と被告、検事と弁護士はそれぞれ対面している。
裁判官は、最終的には左右の意見を聞き、はじめと最後に正面の被告の意見を聞いて最終結論を下す。

対面するもの同士が意見を戦わしても、ぶつかりあうだけだ。
裁定は横から見ているものが下す。

一方、「斜に構える」という言葉がある。
意味合いは微妙である。
正面からではなく、ずれた対応と、十分に身構える、という相反する意味がある。

謝るときは正面から行くが、密談やヒソヒソ話は横からやるのが常だ。

山登りだって、つづら折と直登がある。
ボクは直登は嫌いだが、ややもすると直線的に登って早く休みたくなる。

「急がば回れ」とか「基本に忠実」は分かっているがやめられない。
歳をとっても浅い考えが浮んでくるのが情けない。

早く楽になりたい。

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