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2010年11月15日 (月)

ジョシノキビレから旧羅漢山へ(敗退編~完全版)

平成14年5月に、亀井谷~恐羅漢山~旧羅漢山~カマノキビレ~ジョシノキビレ~亀井谷の周回コースに挑戦したが敢え無く敗退し、広見林道から国道488号を下ったときに、がけ崩れによる通行止めに遭遇し、未曾有の大ピンチに陥った。
このことは、ヤブ山突撃隊の奮戦記(恐羅漢のタタリ)に書いているが、今回はそのリベンジ突撃である。

旧羅漢山からカマノキビレは全体がなだらかで、主尾根を外しやすいので、今回は、ジョシノキビレからカマノキビレ~旧羅漢山に逆走する計画である。
ジョシ谷からジョシノキビレまでは、平成17年6月の「ジョシノキビレから広見山」の突撃 の際に、地図にない踏み跡を見つけているし、山口山の会のY代表によると、その後、広島山稜会の皆さんが、猛烈にはびこるササ藪を刈り払われたそうなので、あとは、「ジョシノキビレ~カマノキビレ~旧恐羅漢山のササ藪がどの程度なのか」が成功の鍵である。

朝6時、懐中電灯で照らしながら集合場所まで歩いていった。
ライトをつけて停車している車を見つけたら、やる気まんまんのT隊長が出てきた。
すぐにIクマ対策特殊部隊長も駆けつけ、国道9号経由で亀井谷林道を目指した。

林道の車止めまで行ってみると、ネット情報のとおり林道脇の空き地にはロープが張られ、「不法駐車は警察に通報します」という標識が架かっていた。
テレビやパソコンのディスプレイが放置されていたので、
「亀井谷に行く人が増えて不法駐車が増えたのかなぁ。それとも不当投棄が増えたからかな」と言いながら林道脇に駐車する。

林道を20分歩いて、そのまま亀井谷に入る。
滝を過ぎると、まもなく「広見入口」の木彫りに出会う。ここから右手のジョシ谷に入る。
昔に比べて少しテープが増えているが、相変わらず踏み跡は薄い。

広見山入口の木彫り。ジョシ谷は狭くて道はない。
H2211141090_066

やがてジョシ谷に直接突き上げている谷が見えてきた。
「前回、あの懸崖が突破できずに、左の支尾根を這いがったらつづら折の道を見つけたんですよ」
「よくこれを這い上がったなぁ…元気だったんだなぁ」
H2211141090_062


狭くなっていく谷を詰めていくと、右の尾根に上がる踏み跡が見えてきた。
「以前よりも踏み跡が少し濃くなっています。広島山稜会の人たちが何回も歩いたんでしょうね」
H2211141090_006

ジョシ谷から右の尾根へ上がる。
ちょっと滑りやす所があるが、ここを乗り越えればあとは楽勝
H2211141090_011


ここからジョシノキビレまでは、素晴らしい森が続いている。
今回は、紅葉の終わりかけだが、それでも見事な森が広がっている。
「いいなぁ…すばらしい…来た甲斐があった」
「すごい!」
「これですよ…匹見の山は!」

これがジョシ谷の森
H2211141090_015


広い支尾根をトラバースしながら、つづら折に高度を稼ぐ。
周囲が素晴らしいから苦しさは感じない。
広島山稜会の皆さんが笹を刈られて立派な登山道になっている。
H2211141090_016


ジョシノキビレ直前にある栃の巨木
H2211141090_019


よく見ると、木肌がはげて、木目が浮き出している。
H2211141090_020


やがてジョシノキビレに突き上げている谷と合流した。
「ここで山歩きさんと出会ったんです」
「そうだろうな…まさかこんな谷を人間が一人で歩くとは想像もつかんな」
ジョシノキビレと思われる鞍部が見えるが、ササが刈られた道がなくなった。
「前回もここからこのヤブを漕いで這い上がりました」

H2211141090_023


「ではいきますか」
で右前方のササ藪に突撃した。
H2211141090_025


※帰途、分かったが、刈り払い道は左の尾根を直登し、右にトラバースしてジョシノキビレに続いていた。
左の尾根の取り付き地点に赤テープをつけておいたが、最短ルートは我々が這い上がったササ藪である。

ジョシノキビレは、笹が少し刈り払われた寂しい鞍部である。
「とりあえずジョシノキビレまで来ました」

これがジョシノキビレ
H2211141090_026


「あとはこのササがどうなるかだな」
「1090ピークよりも反対側の方がササが優しそうだな」
「ぐるっと左に巻きながら広見山に行けそうですね」
小休憩して、カマノキビレを目指し、とりあえず1090ピークまで行くことにした。

「おいおい!このササはなんだ!」
「こりゃ~すごいぞ!」
「早く薄くなりませんかね」
ともがくが、ササの勢いはすごい。
かすかに人か動物が掻き分けた痕跡は伺えるが、全く踏み跡はない。
昔人の色あせたテープをたまに見かけるが、とにかくササを掻き分け、足を引き上げながら、背丈を越えるササ藪を突進する。
「ゴキブリホイホイにつかまったゴキブリみたいだな」
そう…手足をもがいてもほとんど進まないのである。
H2211141090_033


1090ピークが見えてきたが、その前にはずっとササ藪が続いている。
「おい!このペースで旧羅漢山までいけるか?」
「赤土山から安蔵寺山のササ藪を思い出すなぁ」
「あれはすっかり刈り払われてスイスイ歩けるそうですよ」
「ヤブ山突撃隊は王道を行くのだ!」

やっと1090ピークに這い上がった。
ジョシノキビレから30分もかかっている。
山頂付近もササ藪だらけで、証拠写真を撮ろうとしてもササに邪魔される。

「おい、どう考えても旧羅漢は無理だろう」
「カマノキビレまで頑張って広見林道を下って、ジョシノキビレに上がってから同じ道を戻りますか?」
「カマノキビレで旧羅漢への登山道にうまく出会えるかどうかだな」
「この藪の勢いだと、カマノキビレまであと2時間以上はかかりそうです」
「とりあえず、もうちょっと先まで行ってみてササの勢いを確かめてみるか」
「恐羅漢と旧羅漢の写真を撮って帰りますか」
H2211141090_041

再びササ藪に突撃する。
ササの勢いは収まるどころか、ますます密集してきた。
10分もがいて、ボクの動きが止まった。
「帰りましょう!」
「よし、撤収!」というT隊長の声が響いた。

広見山と半四郎山
H2211141090_043

これが1090ピークからジョシノキビレに戻った写真
H2211141090_046


ササ藪を20分かけてジョシノキビレまで戻ると、三人ともその場にへたり込む。
「台所原から立派な道で山頂まで1時間だから、カマノキビレから旧羅漢まで藪を漕げば3時間以上かかる。
今日の調子だと、カマノキビレまで3時間はかかるだろうから、ジョシノキビレを朝6時頃に出ないと、昼までに山頂には着けないな」
「やっぱり逆コースが正解ですかねぇ」
「雪の上を歩いたんじゃあヤブ山突撃隊の精神に反しますし…」
「ヤブを漕いでのヤブ山突撃隊ですから」
「それにしてもここのヤブは手強いというか…したからの征服はほとんど困難」
「こんなヤブだったら、クマさんだって敬遠するでしょう」
「そういえば、今日もクマの気配がなかった」
「みんな里に下りているんでしょう」
「クマがこの稜線を歩いて獣道をつけてくれたらいいのに」

完全に戦意を喪失した三人は、再び紅葉の森の中をトボトボ歩いてジョシ谷を下った。
それにしてもきれいな森。
H2211141090_050

刈り払われた登山道は快適そのものなので、少し山慣れた人ならジョシノキビレまで上がって、広見山を目指されるといいだろう。
半四郎山~広見山の縦走路が面白くないので、ジョシ谷を満喫しながら広見山まで足を延ばしたら、最高のコースになるだろう。

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コメント

写真がダブっているところもあるし、ルート図も書きたいが面倒だ。
明日気が向いたらアップします。
それにしても素晴らしいジョシ谷。
いいですよ…さっさと撤退するならぴっけさんを誘えばよかった。
また今度にしましょう。

ヤブ山様 こんばんわ
初めまして、山歩きと山野草と申します。
ヤブ山さんのブログは毎日楽しみに拝見しています。
この度の、ジョシのキビレ~カマのキビレまでの突撃、途中敗退は残念無念ですね。
いつかは、誰かがチャレンジするだろうと思っていましたが、恐れ入る次第。
距離は短いけど、侮れないヤブなんでしょうね。何となく想像がつきます。
ともかくも御苦労さまでした。
そうそう、屋久島のブログは参考にさせていただきました。
自分は10/14~17で屋久島に行ってきたんです。

▼山歩きと山野草さま

こんなおじさんの酔っ払いブログを見ていただき感謝申し上げます。
今日、ある仕事を待っている間に、事業仕分けのインターネット中継を眺めていましたが、
「その事業が、日本の経済にどれだけ貢献しているか、数値で示してください」
という指摘を聞いて目が点になりました。

ボクがヤブ山に突撃することになんの意味があるか、と問われているのです。
答えはこうです。
「あすの ボクが 頑張れるように これで頑張っているのです」

奇をてらわずに、おじさんたちはヒマを見つけて頑張ります。
よろしくお願いします。

屋久島の天気はいかがでしたか?
屋久島のトレッキングは、天気で全てが決まるといわれていますが…。

  ああ  これが あのジョシノキビレか・・・
早朝の 懐中電灯から始まる ジョシノキビレへの山行は まるで 山岳短編小説を読んでいるようです。三人の 会話が また いいですね~。

  やぶやまさん  深い雪に覆われる前に 私も よかったら ご一緒させてくださいませ。
  紅葉も終えた 冬枯れの 深閑とした匹見の山へ 私も入らせてくださいませ。足手まといにならぬように 一生懸命 ついて行きます。

はい、計画します。
プレッシャーを感じております。
今日は酔ったので、はちべえどのにバトンします。

ふぅ……

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