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2011年5月16日 (月)

ククリキ谷からガクガク岩(総集編)~島根県益田市匹見町三葛

久しぶりのヤブ山突撃隊の招集だ。
集合場所に行ってみると、T隊長とIクマ対策特殊部隊長はすでに到着済みだった。

見慣れないマイクロバスが待機していた。
F樹木医がおられたので話を聞くと、四季の会で道後山に散策に行かれるとのこと。
T女史のグループも別の山行のため集合されていた。
「どこに行くの?」と聞かれたので、
「三葛からガクガク」と答えると、
「相変わらず好きですね」というリアクションが返ってきた。

三葛まで中国道経由で一時間半。
つむぎ峡入口に路肩駐車して散策道に入る。
一昨日までの大雨で沢は増水している。
「露岩の二股まで行けますかね?」
「それよりもククリキ谷を詰めたあとのなだらかなガクガク北尾根が心配だ」
「まあとりあえず行ってみましょう」
30分で右岸の道は消える。
008


つむぎ峡にはいくつかの滝があるが、どれも水量が多くてこれまでで一番迫力がある。
大滝もすごい水しぶきだった。(昨日のブログに大滝の写真あり)
これは左を慎重に巻く。
このあたりから踏み跡は消え、沢の中を歩く。
すぐに露岩の二股にぶち当たる。ここまで一時間半かかった。
意外に水量は少ない。ここは右を高巻く踏み跡がある。
013


二股の間の尾根に踏み跡がある。
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すぐに左右に分かれるが、右は前回遡及したウサゴエ谷だ。
今回は左のククリキ谷に入る。
踏み跡はそのまま左岸に続いていた。
「随分明確に残ってるな」
「これなら楽勝かな」
018


踏み跡は沢からかなり高い。
灌木をつかみながら歩く。
やがて右から沢が合流する地点で踏み跡は消え、沢に降り立った。
栃の巨木が空を突いていた。
023


めざす左沢には小滝があった。
二人が降りてくるのを待っていると、上流からテンがするすると降りてきて右岸の斜面に消えた。
「ここは左を巻きます。テンが教えてくれました」
「????」
「今、ボクの目の前を走りぬけて行きました」

ぼっちさん親子は、ここから右沢に入られたのだろう
我々は左沢をそのまま詰める。
沢は次第に水量が減り、次第になだらかになってきた。
「意外に水が少ないですね」
「うん、予想以下だ」

ガクガク山の北尾根が近づいてくると、一段とゆるやかな流れになり、やがて源流までたどり着いた。
033


「やりました!これがククリキ谷の源流です」
「ほんとだ!水が噴き出している」
なだらかな谷には笹はなく、とても歩き良い。
やがて北尾根にたどり着いた。
そこも笹は薄く、目の前の谷底は広高谷だ。
つむぎ峡入口からちょうど三時間だった。
038


「やったぞ!いつか高井山からながめたガクガク山の北尾根です」
「おお!あのときか…思い出した」
…あとで調べてみると、平成15年4月の突撃だった。

ここからなだらかな尾根を南に向かう。
すぐ右に尾根が見えたので方向を修正する。
このあたりは地図と現地確認が難しい。
地図とコンパスを片手に、灌木の間を透かしながら周囲を確認する。
「ガスったらダメだな」
「周囲が見えなかったら絶対に迷う」
「一人なら絶対引き返しますが、山歩きさんはここも一人で歩いておられます
「ここをひとりで?なんちゅう人じゃ!」

ゆっくりと周囲とコンパスと地図を確認しながら尾根を探す。
時々、左手に広高山が見える。冠山もちょこんと頭を出している。
小ピークが見えてきた。
はじめてテープに出会った。1139ピークである。
043


一旦、鞍部に下がる。
「さあ、いよいよ最後の登りだ」
「しかし、尾根がはっきりしないな」
「まあ…南に進めばガクガク尾根に当たりますから」
と急斜面にとりつく。この辺りは全部が尾根である。
木をつかんでは体を引き上げる。
「おお!着きました…ガクガク尾根です」
ピンクのテープと遅咲きのカタクリが我々を迎えてくれた。
051


北尾根から70分たっていた。
縦走路の踏み跡は薄く、今年の大雪のせいか…折れた大枝が散乱していた。
5分ばかり歩くと、待望のガクガク岩に到着した。
以前歩いた時は積雪があったため確認できなかったが、今回はじっくりと観察する。
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念のためにIさんが上に乗って揺すってみたが「ガタッ!」とも動かなかった。
「これがガクガク岩か…ぼっちさんは元気かなぁ」
ガクガク尾根は歩く人が少ないのだろう。猛烈に荒れている。
西のヨケ岩で昼食にしたかったが、12時を過ぎたので途中で大休止とする。
「あとは西のヨケ岩を過ぎたピークから北西に下がる尾根さえ間違えなければ、大丈夫」
「あのときのテープが残っていたら楽勝だが」

1時間程度で西のヨケ岩に着いた。
岩の上に上がるのは東からの縦走路から這い上がるしかない。
岩をよじ登って小休止。
ここからの展望は最高だ。
目の前に右谷山(正確には錦ヶ岳)と小五郎山が素晴らしい。
061


「やっぱり匹見はいい」
「きた甲斐がありますね…この景色は」

次のピークに上がって北西尾根に入る。
急尾根をガンガン下り始めた。
ところが10分もしないうちに地図と周囲が一致しなくなった。
「おかしい…尾根がずっと北に下っているし、左にもう一つの尾根がある」
「西のヨケ岩は1074ピークと思っていましたが…違ったかな?」
「そうみたいだ。西のヨケ岩は1074ピークよりも東の地点のようだ」
「ここは1074ピークの北尾根だ。トラバースしてあの尾根に行くには、間の谷が急すぎる」
…ということで、20分かけて急斜面を縦走路まで這い上がる。
この急登は還暦世代のおじさんにとっては辛かった。

次のピークまで行って、もう一度北西尾根を下り始める。
そのまま尾根を下ると864ピークに行ってしまうので、左谷に入る尾根を探すがはっきりしない。
「そろそろ谷に降りましょうか」
と声をかける。
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「たぶんこれで大丈夫です」
と言いながらガレ場状態の谷を下るとワサビ田が現れた。
そのままぐんぐん下ると出合に降りて、じいちゃんのワサビ小屋横に着いた。
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以前この谷を登るときに肋骨を折ったんです
「好きだね…しかし、あの頃は若かった…」
ワサビ小屋から三葛じいちゃんの水平道を30分歩いて駐車地点に戻った。
集落に出たところで畑仕事をしていたおばあちゃんと立ち話をする。
今年は特にクマが多かったそうだ。
念のために、水平道をつくったじいちゃんはご健在かどうか尋ねてみた。
「はいはい、確か85ぐらいになったかと思うけど元気ですよ」
という嬉しい返事が返ってきた。

この間出会った三葛の神楽のおっちゃんたちも元気かなぁ
「山はボクたちが宣伝するから、あの人たちは神楽で三葛を守ってほしいな」

こうしてつむぎ峡の散策は終わった。
7時40分に登り始めて、帰ってきたのが15時40分。
かれこれ8時間の突撃だった。
「やっぱり筋力が落ちた。60過ぎたらガタっとくる」
「ボクも同じですよ」
「ヤブ山ちゃんはまだ大丈夫だよ。俺なんか這い上がるときに体を前に傾けるのに一呼吸置かないといけなくなった」
「次の突撃は、もう少し楽なところにしましょうね」
…と言いながら三葛集落を後にした。
073


※ラフな地図ですが参考にどうぞ 
kukuriki/index「kukuriki.index.html」をダウンロード


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