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2011年6月 5日 (日)

実家にて

妻と実家に帰る。

倉庫の前に草刈り機が出してあった。
母はその横で収穫したばかりの玉ねぎを束ねていた。

「草を刈ろうとしたの?」
と聞いてみると、
「家の前を刈ろうと思ったけど、お前に刈ってもらおうと思って…」
と訳のわからないことを言う。

ボクたちが帰ってきたのに、下を向いたまま玉ねぎを束ねている。
たぶん認知症がON状態なので、とりあわずに妻と二人で荷物を運び込む。

そうこうするうちに、
「玉ねぎを干す竹竿がなくなった」
と倉庫の中を探し始めた。

去年の玉ねぎは、母屋の裏縁に干していたので、
竹竿はそのまま裏縁にくくりつけてある。

倉庫の中にむしろ用の竹竿があったので、
「この竿でどう?」
と見せながら垂木にひっかけて見せると、
「ああ…いい、これで干せる」
と喜ぶ。

玉ねぎを干し終わると、
「荷物は何時に着くのか?」
と言いだした。

今日が引越しになったらしい。

「引っ越しは再来週。
 来週の土日で代かき。
 木曜日に田植えをして23日に引っ越し!」

昼食時、母の部屋のカレンダーに引っ越しの日程を書き込む。
代かきと田植えはボクが書いたものだが、
妹が、デイサービスの迎えの時間や病院に行く日程を詳しく書き込んでいる。

母屋で三人で昼食。
妻とボクが来月以降の話をしているのを、母は横で聞きながら昼食をとっている。
時々話の内容を聞き返しながら、
「困った…困った…どんどんボケていく! しっかりせんと!」
と真剣に話す。

「そうだよ…まだまだ大丈夫!」
「そうかい?すぐにものを忘れるんだよ」
と言いながら、ちょっとテレビを眺めると、
「引っ越しの荷物は何時に届くのか?」
と言いだす。
再び今日が引越しの日になったのだろう。

…あれほど気丈だった母が、一気に壊れはじめた。
 認知症は、本人にも家族にも…哀しい現実をみせてくる。

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