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2011年10月30日 (日)

沈澱日記

昼前、母とお布施の金額をめぐって口喧嘩。

檀家のお寺が、宗派を集めて東北大震災の托鉢に回るのだが、
母は、嫁に「五千円札で10枚おろしてきてね」
と頼んだらしい。

ボクは、お寺へのお布施と、今回の托鉢は違うので、
「一軒の檀家分ほど出せばいい」
と言うのだが、母は、
「数十年前に、お寺がたくさんの僧侶を集めて托鉢をしたことがあるから、お坊さんの一人一人にお布施をあげる」
と言ってきかない。

「募金をするときに、ひとりひとりの募金箱にあげるかね?」
「それとこれは違う」
「おじぞうさんに、貯めていた1円、5円、10円玉をあげるのと違うんだよ」
「わたしのず~とむかし、たくさんの人が来たときに…あげたの」

「じゃあ、今回は東北大震災の托鉢だよ。お坊さんが10人来たら、10人にお布施をあげるのかね?」
「お布施をあげるの!」
「今回は、おかあさんが言っていた○○寺の開山記念のお布施ではないし、東北大震災の托鉢だから、一軒分の義捐金をあげたらいいんじゃないの?」
「お坊さんが托鉢に回られるのだから、それぞれにお布施をあげるの」
「もういい…すきなほどあげたら、一万ずつ十万でもあげたら」
「そんなにするわけないでしょ!」

そのとき、母から買い物の同伴に頼まれた妹がやってきた。
「いつもそんな調子で喧嘩になるの? 私もそうなの。今日は強気の日ね。それにしても、○○さん(嫁さんのこと:同級生だからこんな表現になる)は、よく我慢できるわね」
「すぐに忘れてですから、はい・はい・そうですね…でその場を流しているだけなの」
「そ~う・なんだ」
「お前はだいぶ人間ができきた…というより、冷たい奴なんだ」
「おにいちゃん、○○ちゃんにそんなこと言っちゃダメ!私ならもうとっくに出ていってるわよ!」

母が妹と出て行ったあと、倉庫でチェーンソーの掃除をした。
母を叱責したことを反省しながら、
それでも母の認知症が一過性であってほしい、というかすかな望みを持つ自分を反省する。

妻に聞くと、母は洗濯物や箪笥、冷蔵庫の中を嫁に見せたくないらしい。
気丈な母は、ギリギリの身の回りのことは娘以外には見せようとしない。
僕にだってそうだ。
ずけずけ入って冷蔵庫を開ければ観念しているが、嫁にはそこまでできない。

…昼寝(夕寝)から起きてきた母は、
「今日はよう降るねえ…」
と言いながら、ソファーの定位置に座ってボクに語りかけてきた。

ボクも、やさしく…やさしく…。


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