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2011年11月29日 (火)

晴天の霹靂

匹見に突撃した翌日、朝から田んぼに肥料をまいて、トラクターで荒起こしにかかった。

切り藁が土中で熟成しやすいように、稲刈り後できるだけ早く、表面の藁と下の土を入れ替えておくのが基本である。
今までは春先近くまで放置していたのだが、今回、実家に帰ったのを契機に年内の荒起こしに手をつけた。

こんなことはさっさとやればすぐに済みそうだが、天気と仕事の兼ね合いが難しく、やろうと思った時は決まって雨が降る。

雨が降ったら、二週間ぐらいは快晴が続かないと、水はけの悪いところはトラクターが入らない。
今回、ようやく11月中に荒起こしができた。


昼食時に、妻が、
「○雄が、彼女を連れてくるって」
「?…ホント?…サクラじゃないの?」
「知らないけど…夕方か夜になるって」
「ふ~ん、ホンモノかな?」
「知ってたのか?」
「う~ん…ぜんぜん」
「あいつに彼女ができると思う?」
「だめ…絶対にもてんわ」
「同級生がどんどん結婚しているからね。あれでも焦ってきたのかしら?」
と、なんとなくそわそわしている。
息子にはずっと女っけがないので、「絶対、彼女いない歴27年」で意見が一致していたのだ。

夕方、田んぼを終えたが,息子はいっこうに現れない。
「からかわれた…だけかな?」
「まさか…あっメールが…」

どうやら県外に遊びに行っているらしく、夜の8時頃にならないと着かないらしい。
「おい、そんな時間まで待てんぞ。軽く一杯ひっかけておこう。そうしないと話もろくにできん」
「息子が初めて連れてくるのに!何を考えているの!」
「素面でやってられるか」
「もう…勝手にしなさい!」

晩酌をちびちび始めたが、だんだん調子が出てきたので、いつもの量に達した。
「あなた!寝たらダメよ!」
「お前だけで会ってくれ」
「バカ言わないでよ!あなたは父親よ!」

8時過ぎに玄関のチャイムが鳴った。
女房はいそいそと玄関に向かう。
「こんばんは こんな遅い時間にすみません」
という若い娘の声が響いた。

「こちらこそごめんなさいね。待ちきれなくて晩酌した酔っ払いがいるけど気にしないでね」
という妻の声が響いた。

バカ息子が、
「こちらは○○さん。ボクの父と母」
と紹介する。
お嬢さんはしっかりした口調で、
「○○○子と申します。こんな遅い時間にお邪魔して申し訳ありません」
「いえいえ…こんなところに来ていただいて」
「○雄!こんな時間になんだ。○子さんは家に電話しておきなさい」

…お嬢さんが隣部屋で電話をしている間の会話。
「とってもしっかりしたお嬢さんよ。
 あなたには年上の人がいいと思っていたけど、あの人ならいいじゃない!」
…妻は直感的に、この子なら息子を完ぺきに尻に敷いて面倒を見てくれるはず…ということを感じ取ったようだ。

一気に酔いが頂点に達したボクも、
「よろしい、もう決めろ!あの子がダメならお前は一生結婚できんぞ!」
…息子はニヤニヤしていた。

それから少しの間だったが、家族の話やなりそめを聞いた。
送りに出るときに、妻が、
「お願いしますね…いいぐあいに進むといいですね。ご両親によろしくね」
とその子に懇願していた。

二人が帰ったのちの夫婦の会話。
「ぜったいあの子しかいないわ…ダメになったらどうしましょう」
「いい子じゃないか」
「お互い27歳か…ボクたちは26歳寸前だったっけ。ボクが挨拶に行ったら、おかあさんはボクの言葉を聞かないうちに、『結婚式はいつにするかね』と言われたけど、今日も同じようなもんだ」

「あのね、あの時と今は違うの!」
「同じじゃん!」
「全然シチュエーションが違います!」
「何が? 惚れたのはお前…!」
「!!もう寝なさい!!」


12月には今度は息子が挨拶に行くらしい。
その後、晩酌を再開しながら、妻とこれからのことを話した。
ヤブ山家も次から次へと難題が降りかかってくる。
さ~て、どうなりますことやら…。

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コメント

おめでとうございます

>全然シチュエーションが違います!

たしか、未来の鬼嫁殿が見合い話があるからとヤブ山殿に多大なプレッシャーを与えたはず

なお、このあたりをしつこく確認して、裏山の小社にビバーグする羽目になっても小生は一切関知しない。成功を祈る(笑)

たいへんです。
…これで鬼嫁タッグが組まれた暁には

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