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2011年11月 7日 (月)

三瓶山

近々、三瓶山に行く。
三瓶のどこをヤブ漕ぎするのかというと、山に登るのではない。
高校の同級生5人で、30年以上前にキャンプした地を再訪しようという企画である。

ずっと昔、就職した夏、地元に運よく就職できた同級生4人で、大山、三瓶のキャンプツアーを企画した。
ところが、前夜になって、車(ギャランGTO)を出す予定だった「H」がドタキャンしたので、急遽、集合場所だった「T」の新車(こっちはカローラ)に道具を積み込んで、3人だけでツアーに出かけた。
ギャランGTOですっ飛ばしていくはずが、カローラでノロノロと東に向かった。


その時に、いろいろな事件が発生して、今でも語り草になっているのだが、先月、この4人で呑んでいる時に、
「死ぬまでに、もう一度行ってみたいな」
ということになった。
「でも、もうすぐ還暦に手が届きそうなおっさんが、いまさらキャンプもねぇ…」
という弱音が出て、大山は諦めて、近い三瓶へ、しかもキャンプではなく旅館にでも泊まろう…というのである。

ボクを除いて、登山をするような奴はいない。
某銀行員、保険屋、某車のディーラーの重役という職業の全然違う同級生で、共通点は、「のんべえで、いい加減」というところだけである。

これに加えて、東京在住の某外資系企業の技術部長をやっている奴が、
「わしも仲間に入れてくれ」
と言って、一泊二日で、羽田から出雲空港に空路参加するという、何を考えているのか分からない輩も飛び入り参加することになった。
「宿泊パックで、○○国際観光ホテルが指定なんだけど、みんなと同じところに泊まるから…」
と意欲満々である。

実は、キャンプはしないものの、できるだけ当時の状況に近づけるために、ボクがこっそりキャンプ場のキャビンを予約しているのだ。
早めに「I」に伝えると、寝床のギャップに愕然とするだろうから、
「宿はオレに任せておけ。三瓶温泉だから…でも念のためにパジャマもね」
「どんな宿なの?」
「いいから、オレに任せておいて」
で、当日まで伏せておくことにした。


さて、話は30年前のキャンプツアーに戻る。
出発間際に、急遽車を出すことになった「T」は、前夜遅くに、車の掃除と点検をしたそうだ。
ところが、大山に向かう山中で、ラジエーターの異常を示すランプが点灯したので、ボンネットをあけてみたら、ラジエーターのキャップがなかった。
すると、「T」が、突然、
「あっ!昨夜、ラジエーター液があるかどうかキャップをあけて点検したけど…締め忘れたかも??」
と言い出したのだ。

そこは完全な山の中なので、ガソリンスタンドはないし、3人がその場に座り込んだ。ボクが、
「とりあえず厚手の布でも被せてみるか…」
と言いながらラジエーターをいじっていると、
「おおっ!あれはキャップ!?」
と、ボンネットの底で鈍く光っているキャップを発見したのである。

「よくあんなところに引っかかったままで、ここまで来れたな…。ヤブ山のおかげだ!」
と、ラジエーターに水を足して、キャンプ場に向かった。


昼過ぎにキャンプ場に着いて、さっさとテントを設営し、いざ酒盛りに突入。
しばらくして幼稚園の遠足がやってきた。

ボクたちを先客と思ったのか、引率の若い保母さん数人がやってきて、
「少し騒がしくなりますが、よろしくお願いします。ところで、いつからお泊まりなんですか?」
「??…さっき来ましたが…」
「えっ??」

…なぜこういう会話になったのか、ビデオでもあればよく分かるのだが、僕らのテントの前には、缶ビールの空き缶が1ケース分(24個)、ものの見事に空き缶の山になっていたのである。
着いてから、1時間くらいしかたっていないのだが、3人であっという間にがぶ飲みしていたのだ。

保母さんたちには笑われたが、お話ができたので、そのまま夜まで呑み続けて爆睡した。
…ところが、明け方の薄暗い時間になって、「T」が、
「おい!大変だ!車のキーを置いたままロックしてしもうた!」
「ええっ!?」

どうやら、いびきがうるさいので車で寝ていたのだが、明け方にトイレに行こうとして、念のためにドアをロックしたらしい。
「スペアキーは?」
「持ってくるわけないじゃん」
こんなときに、ドタキャンした「H」がいたら、当時は現役の整備士だったので、どうにかしてくれたのだろうが、のん兵衛3人組は、再び車のトラブルに茫然としたのである。

その時、薪を縛っていた針金が目についたので、ボクが見よう見まねで、ドアガラスの隙間に差し込んで、ガサガサ動かしていたら、突然、
「ガチ!」
といってロックが解除されたのである。
「おい!やったぞ!」
「またしてもヤブ山のおかげだ!」
で、窮地を脱した。
今の電子ロック時代ではこういう芸当もできなくなった。

その後、三瓶山に移動してからもいろいろな事件があった。
気が向いたらそのうちに書こうと思う。


ということで、今回は、
「あのときのトラブルは、すべてドタキャンした「H」が原因である。ワシらが死ぬまでに、あのときのカリを返してもらおう!」
というテーマなのである。
…ここまで書いたら、どうも昔、掲示板に書いたような記憶がよみがえってきた。


とにかく、おじさんたちは無事に帰ってこれるのだろうか?
…今回もたぶん事件が起こる。

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