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2012年1月15日 (日)

頑張らねばなるまいて

昨日は妻と、岩国市錦町の小五郎山へ。

麓に雪はなかったが、林道終点の登山口から少しづつ雪が見える。
登るにつれて雪はどんどん深くなる。

北側になると吹き溜まりではひざ丈を超える。

それでも大雪後のトレースの痕跡が見える。
でも十王のコル手前で、トレースが完全消えた。
テープに気づかないまま、そこから少し上に振ってしまった。

5メートル損してコルで休む。
雪が深いので座れずに、立ったまま休む。
ここからは南尾根なので一週間前のトレースが現れた。
妻もぜーぜー言いながらついてくる。

コルから二つ目の手前ピークのところで、吹きさらしの雪が膝を超えてきたので昼食。
圧雪しながら、妻に、
「これでは山頂までは行けないから、ここで飯にする」
「え~っ! なんで? 行けないの?」
「行けません! あなたを連れて行けません!」

妻はラッセルはしないが、それでもかなり強い部類に属するだろう。
男と女でいえば、妻はボクよりも強いはずだ。
だから、ボクのあとを追って、多少足を雪下にとられてもガンガンついてくる。


周囲が真っ白な雪の中、ラーメンを炊く。
まずは妻に渡す。
ありがとう…の一言もない。
かなり疲れている。


ラーメンをすすりだしたので、自分のラーメンにかかる。
日が陰ると猛烈に寒くなる。


二人がラ-メンをすすりながら空を仰ぐ。
「日が差さんかのう」
「さむい」
「あと五分後に下山する」
「もう帰るの?」
「たぶん…寒くなる」


下る途中、十王のコルから少し上がった地点で昼食中のグループがいた。
あいさつをしてコルから、正規のルートをラッセルする。
トレースを見ると、彼らはボクが間違えた高巻きコースをそのまま歩いていた。

申し訳ないので、コルから正規ルートをラッセルする。
妻は、
「さっきのトレースはあっちにあるよ!」
と後から叫ぶが、
「これをつけとかないと、ボクは恥ずかしいの!」
と後を振り向かないまま宣言する。

登るときにかなり右に振ってしまったのが恥ずかしいのだ。
できればトレースを消したかったが、ラッセル続きで体力は残っていない。


次第に薄くなる雪に滑りながら、ようやく林道に降り立った。
そこから、妻と息子の結婚式の相談をしながら誰もいない林道を下った。


ひさしぶりに妻と真面目な話をしたような気がする。
ぼっちさんのように、リスク管理をしながら頑張った。

妻はそんなボクを分かっているのかどうか知らないが、
下りはじめてからはずっと無口で、車に乗り込んで初めて、
「あ~えらかった!」
とのたもうた。

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コメント

なんか小津安二郎の映画か黒沢の「生きる」の一場面にしたいような情景ですなあ

▼はちべえどの
そんなしっとりするような情景ではありません。
今から書き込みをしますが、ガクさんがよくお分かりと思います。

お邪魔いたします(深夜に(._.))

小五郎山では失礼しました。

晴天下で私共はトレースの後追いですが
快適に過ごさせていただきました。

トレースが途切れた所では勉強になりました。

何処かでお会いしたらお手柔らかにお願いします。

なお、勝手にリンクさせていただきました。

▼ガクさん
昨日、ガクさんのブログを読んでいてびっくりしました。
つぼ足を理由に、早々に撤退したのが恥ずかしい限りです。
倉庫にはワカンとアイゼンが眠ったままです。
リンクの件、了解しました。こちらも貼っときます。

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