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2012年4月23日 (月)

中国事情


ボクの海外渡航歴は少ない。
15年ぐらい前、仕事で10日ぐらいヨーロッパに研修視察した。
10年ぐらい前、プライベートで韓国の慶尚南道近辺の山登りに行った。
最近では、仕事で台湾を2度訪問した。


今回、初めて中国本土へ渡った。
今回訪問した山東省は、北京がある河北省の南に隣接し、そのうち済南市の人口は約560万人だから大阪市の倍の人間が住んでいる大都会だ。

青島から済南市までの平野部は、見渡す限り延々と農地が広がり、ところどころに農家の住居が数十軒集まっている程度だ。平屋か二階建ての切り妻家屋で、かなり古かった。

都市部に入ると、いきなりアパートやマンション群が屹立する。どの都市もあちこちで新アパートの建設中だった。
足場はようやく木製になったが、ついこの間までは竹の足場が主流だったと聞いた。

どうやら、どのアパートも新素材?のブロックを積み上げる方式のようで、頑丈な鉄骨は見えなかった。
おそらく耐震の面で言えば、日本の数割程度しかないのではなかろうか。
帰途の新幹線内で、前列に座っていた日本のビジネス客が、「あんな造りだったらちょっと大きな地震が来たら一発じゃないか」と話していたのも頷ける。

公共の建物は、これでもか!というぐらいデカくて、威厳に満ちているものばかりだ。
人民政府の庁舎に隣接して、国営のホテルが建設されているケースが多く、超豪華を通り越した立派な建物が多かった。
でもそれに輪をかけて立派なのは、党委員会の建物であった。

そして問題は、やはり環境である。
空気が乾燥しているので、なかなか樹木や草木が自生できないようだ。
都市部はきっちり植栽していて、散水車があちこち水をまいていた。
でも、同じような樹種が規則的に植えられているので、確かに緑はあるのだが、何ともいえない不思議な違和感がある。


驚いたのは車の運転である。
クラクションの音がすさまじい。
前後左右にクラクションの音が飛び交っている。

ボクたちの運転手も、絶えずクラクションを鳴らしながら、車線変更をしたり、強引に左折していたが、ちょっとした映画のカーチェイスよりも十分迫力があった。

運転の様子を見たら、いつも片方の手の平をクラクションの上に置いていた。
こっちが鳴らすと、相手も鳴らし返してくる。

だからお互いにプープー鳴らしながら、絶えずチキンレース的に強引に割り込む戦いをしているのだ。
ゼッタイに日本人がレンタカーを借りて運転することはできないだろう。


この話には余談がある。
福岡空港についてからタクシーに乗ったのだが、ものすごく静かなのに気がついた。
はじめは車の遮音性がいいのかと思ったが、どうやら原因はそれではなかった。

そう…日本ではめったにクラクションを鳴らさなくなったのだ。
クラクションは経済の活力と比例するのかもしれないが、日本は静かである。


中国でも自然が豊かなところもあるそうだが、日本の自然とは比較にならないと思う。日本ではいろいろな木や草や花が自然に生えている。

中国はせっせと植栽している。


空気は乾燥して、とにかく埃っぽい。
食べ物はどれもこれも口に合うが、冷たいビールがほとんどない。
ワインも常温だ。

ホスト役が「がんペイ!」というまで、口をつけられないので、ビールがぬるくなることを心配しなくてもよいが、好きなように飲めないので参った。

「がんペイ!」と言われたら、全部飲み干さなければいけないし、相手に飲み干したことを見せてグラスを置いたら、給仕の人が直ちに注いでくれるのだ。
そのことは嬉しいが、自分のペースで飲めないのが辛い。

博多駅で、連れと冷たい缶ビールで日本式の乾杯をしたが、ホントに冷たくておいしかった。
ウダウダ話しながら、ぐびぐび飲むのがいい。

最後に中国人のこと。
ずっと案内してくれた人たちとはすっかり打ち解けることができた。

「初めはどんな日本人かと思ってたでしょ?」とか、
「こっちも中国人って、ずいぶん警戒していたんだけど…」
「農家の子供たちでも大学に行ったりできるの?」
「ワタシノ リョウシンモ ノウミンデス。ワタシノタメニ ハタライテダイガクニ イカセテクレマシタ」
「日本の親と同じだね」
と、はっきりモノも言えたし、別れ際にはお互いに涙ぐんでしまった。

中国も人の国だ。
これが国家権力や政府関係になると、お互いかたくなになってしまうが、やはり人はヒトである。


「ニホンジンハ ヤサシイ 」
と言われ続けたい。

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