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2012年10月 4日 (木)

ぴっけ家症候群

昼前に仕事が片付いたので、家にトンボ帰り。

鬼嫁は先日の打ち上げと称して、山口でセレブなランチでも食べているのだろう。
こしらえてあった焼きそば定食を…ビールを二缶追加注文(冷蔵庫から)して、質素な昼食を終える。


もみすりは1時間で済む計算なので、先にやっつけることにした。

モミすり機を始動するとブレーカーが落ちるのだが、今日は一発で動き出した。
選米機もセットして、いざモミすり開始である。

P1000216

これをひとりでやる。
昔だったら家族総出で大変な作業だったが、モミすり機も小型化して、処理能力も格段によくなった。

予定どおり1時間で終了。
5俵入りの貯米器も9割近くになった。
意外に小米が少なかった。


次は、いよいよ残りの稲を刈る。
トラブル続きのコンバインが果たして動くか…?


…ダメ!!
スイッチは入るが、セルモーターが回らない。
何度繰り返しても一緒だ。


仕方がないので、昨日と同様に車のバッテリーをブースターでつないでみた。

…目の前で火花が散った。
「やばい!!」

プラスとマイナスを間違えた!
ブースターケーブルが断線したかもしれない。
端子をつなぎ換えたが、セルは回らない。


…農機具センターに電話。
「連日申し訳ないのですが…またコンバインが動かなくて…」
「いま修理に出ているので、午後からそちらへ行かせます。ヤブ山さんですよね?」
「はい、お願いします」

ずっと待っているのも気が焦るので、もう一度トライしてみた。
…やっぱりダメだった。


「!!…ギアがバック??」
…そう、ギアがバックに入ったままだったのだ。
昨日、倉庫に入れたときにニュートラルに戻していなかったのだ。


いまどきの農機具は、車と一緒で、ギアが入っているとセルが回らない。
スターターを回すと、「ブルルルル…」と動き出した。


「もしもし農機具センターですか? ヤブ山ですけど…動きました。済みません」
「よかったですね…そう伝えておきます」


恥ずかしさをこらえて、田んぼに行く。
2時間の勝負だ。

…順調に刈り続けていると、突然、右のクラッチが効かなくなった。
「あれ?もうちょっとなのに…なんとかなるさ」
と自分に言い聞かせながら、刈ろうとしたが…とうとうギアが入らなくなった。

もう最悪である。
自分でも情けなくなってきた。


「もしもし…農機具センターさんですか? ヤブ山ですけど…コンバインのクラッチが動かなくなりました」
「はい、すぐに向かわせますね」
受付のお姉ちゃんは優しい声をしていたが、きっと呆れた顔をしているに違いないと思った。


30分後、昨日のおにいちゃんが笑いながら軽トラでやってきた。
「やっぱり…騙しダマシじゃあダメですか」
「すまんねぇ…もう頭に来た」


おにいちゃんは症状を確かめながら、あちこち点検していたが、
「はぁ~ここのシャフトが外れてますね。何とかなるでしょう。その間、よかったらこれでも見ておいてください」

と、渡されたのは…新型のコンバインのカタログだった。

「あちこちガタが出始めると、一気にダメになるんです。昨日の症状がそうだったのでしょうね。そろそろ替えどきということです。修理代の方が高くつきますから…」

「もう十年以上たつからなぁ…」
「丁寧に使っておられますが、どうしても寿命は来ますから…」

「このクラスでいくらするの?」
「一番小さいので…135万円だったと思います」

「やっぱりね…これがダメになったらやめようと思っていたんだけど…」
「みなさんそうおっしゃいます。何とかギリギリまで使われてます。だから…コンバインの中古がなかなか出てきません」

「軽自動車を買うのと一緒だもんね。どう?直りそう?」
「はい! たぶんこれで今日のところは大丈夫と思います!」


こわごわ動かしてみる。
…すごい! 元通りになった。

「ありがとうございます! ホントにありがとう!」
「伝票は昨日と一緒に切っておきますね」

「すまんねぇ…もう呼ぶことはないと思うけど…」
「いつでもどうぞ…さっきのカタログ…置いていきますから」


農機具センターのお兄ちゃんは、ボクの作業を暫く観察して再び軽トラで帰って行った。


「やれやれ…これじゃ~ピッケさんのところと一緒じゃないか…」


そう呟きながら、残りを夕方前に刈り終えたのでありました。
おしまい。

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コメント

むう、鬼嫁は旅行の打ち上げとは

ヤブ山殿が汗水たらしてビール飲んでいるのに

けしからぬとヤブ山殿のかわりに怒っておこう

田植えと稲刈りだけ農協に委託したらどうなのでしょうか

あと、4年がんばって鬼嫁の目を盗んで退職金でトラクターを

▼はちべえどの
『セレブ鬼嫁』と化した我が妻は…さきほど戻ってまいりました。
拙者は風呂を沸かして、しずしずと禊をし、ついでに体内もキツメに消毒しました。
田植えと稲刈りをJAに委託したら、どう考えても勿体ないので、
そうなったら…手で植えて、手で刈って…やるしかありませぬ。
それにしても今年は…「参りました!!」

個人で小規模の農業を続けていくのは難しいですね、幸い自分たちは人の勧めで15年前に10人程度の農家で機械の共同組合を圃場整備の完成に合わせて作ることが出来ました発足当時はハーベスターの時代だったので共同化が出来たのかもしれないです、零細農家が今個人でコンバインを買うのは躊躇しますよね、自分だと絶対買えない、共同だと昨年は500万のコンバインも更新できました、スタート時の費用は半分補助があったし、更新費用は利用料のプールで賄えます、やぶ山さんやぴっけさんの近所には機械を共同で持てるような同規模の農家が少ないのですか。

▼tobinokoさん
稲作農家は近所に一軒だけ。
その家は、近くの親せきと昔ながらの方法でやっておられるので足並みがそろえにくいのです。
我が家も数年前までは、3反近く耕作していたので機械をそろえていたのですが、土地を処分したので今では1反農家。
だから、高価な機械を更新する余力はありません。
今の機械で、ボクが動ける間しかできないでしょう。

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