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2012年11月14日 (水)

『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』を実践する

(書いたことがあるかもしれませんが)
我が職場では55歳以上になると、退職後の人生設計を準備するための助成制度がある。
それがとうとう来年から廃止される。


これは2年前から周知されていたことだ。

その告知にボクはすぐさま反応した。

まず、この金額はボクの毎月の小遣いよりもちょっぴり多い額である。
これを逃す手はない。
なんとか自分の手にしたいと考えた。

そして、ボクは昨年度末に申請した。

前から欲しかった山仕事や野良仕事をするための道具を購入したのである。


予め申請する前に担当部署に問い合わせたところ、

「う~ん、社会貢献活動のためにパソコンとか資格取得の受講料がほとんどなんですがねぇ、こんなものを買われるのは…初めてです」

「里山と田畑の環境整備をするんだから、問題ないと思うけど?」

「はい…まあ…ちょっと検討してみます」

…担当が自信なさそうだだった。

でも、ボクの申請書には
『○○地区における里山再生プロジェクト』
の企画が堂々と書いてあるのだ。


翌日、担当から電話があった。
「了解しました。受け付けます」
「ありがとさん!」

…実はこの申請には前科がある。

一昨年、ボクが実家に引っ越す際、すでに申請の資格を得ていた。
そこで、すばらしい発想が浮かんだのだ。


「引っ越し費用が対象になるかも? そうすれば…」
…ピンとひらめいたので、

経理主任に、
「ねぇ~助成金の担当者に聞いてみてくれない?」
と持ちかけたのだ。


この経理主任はボクの性格を見抜いているので、

「??…ヤブ山さん!よからぬことを考えているでしょう!?」

「!!! 何のこと?」

「引っ越し費用はまず無理でしょうね。だいいち!引っ越し費用は奥さんが払うんでしょ?」

「……気がついた?」

「ヤブ山さんなら考えそうなことです!」

「ダメかね?」

「原則的に退職後に必要な支度費用ですから…まず無理です。それに、ヤブ山さん!家のことは無視して、自分ひとりがいいことしようと思ってません?」

「なんなら…5%の協力金を出してもいいけど?」

「わたしを共犯者にでもするつもりですか!」

「とにかく聞いてみるだけ聞いてみてよ」

「まったくもう…」


この主任が、担当部局の知人にそっと聞いてみたところ、

「あくまで退職後の人生設計のためものですから、引っ越し費用はそれ以前のものですので対象外! それにしても、こんなことを聞いてきたのは『初めて!』…と言われました」

「ちゃんとプッシュしてくれたの?」

「恥ずかしかったから、ヤブ山さんから聞けと命令されたので…とチクッておきましたから…」

「バカタレ!ヤクに立たんヤツだな!」

…という事件があったのだ。

その後、ようやく今回の『里山再生プロジェクト』を申請することになったのだが、ボクの奥底に潜んでいた『ある企み』を密かに実行に移したのである。

しかし、この作戦には大きな問題があった。

申請するためには領収書が必要なのだ。

当然、ボクにはまとまったカネはないから、鬼嫁に頼みこんで買ってもらわなければならない。

そしてさらに、その領収書をどうにかして(さりげなく)手に入れなければならないのだ。

ボクは三日間考えた。

随分悩んだ。

そしてある日、ついに勝負に出た。

「どうしても欲しい道具があるんだけど。

今なら、退職前の人には、『費用の半分ぐらい助成金が出る』んだって…どうせこれから要るものだし…」


「(長い愚痴は省略)ホントにもう!そのお金はちゃんと頂戴よ!」


「はいはい…領収書がないともらえないからね」

…その後、ボクは欲しかった道具と○○を手にしたのでありました。


※補遺
この話を読んでニヤリとした人は…ボクと同じ人種だと思います。
そうでない人は…きっと善人です。
タイトルはそれを語っています。


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