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2013年1月23日 (水)

結婚30年を過ぎた夫婦の会話

鬼嫁が晩ごはんを運んできた。

ところが、最後の盛り皿の置き方がいつもと違った。
「何かあるぞ?」と身構えた。
…これは30年以上も連れ添ってきた夫の勘である。


「??…ひょっとして…カルパッチョ?」
「そうです!」

「鯛?」
「ええ」

「オリーブオイルをかけた?」
「当たり前です!」


何を血迷ったか知らないが、鬼嫁が初めてつくったカルパッチョであった。

酸味が強かったらイヤだな…と思いながら一切れ口に入れてみた。

鬼嫁は、他のおかずを黙々と食べているが、どうやらボクのリアクションを密かに窺っているフシがある。
…これも30年以上連れ添ってきた夫の勘である。


野菜と一緒に、もう一切れ食べてみた。


ここで、新婚であれば、
「おいしい、おいしい」
と言うだろう。


ラブラブ夫婦なら、
「すごいじゃない。おまえは、ホントに料理が上手だね」
とヨイショ!するに違いない。


でも我が家は30年以上連れ添っているのだ。

このまま「うまい、うまい」で通したら、ヤブ山家のカルパッチョは…未来永劫、このカルパッチョになってしまうのである。


ボクはすでに欠陥を見抜いていた。
今後の展開は、それをどう表現するかにかかっている。


ボクはこう切り出した。
「…まあ、いけるんじゃない」

「そうかしら…」
と殊勝な返事が返ってきた。


鬼嫁はここでやっとカルパッチョに手を出す。
しかも、何も言わずにボクと目を合わさないように食べている。


この辺りになると心理戦が始まる。
鬼嫁は次のボクの言葉を待っている。
そして、ボクはそれを知っているのだ。

ボクは二切れ目を食べて、意を決して…
「もうちょっと薄かったら文句なしだけど…。去年、刺身包丁を買っただろう?あれで切った?」
と優しく言った。


鬼嫁の『うっ!…やっぱり気がついたか…」
と、いう心の動揺をボクは見逃さなかった。


しかし、さすがに鬼嫁である。
全く素知らぬ顔をして、
「身が柔らかすぎてね…これ以上薄く切れなかったの…」
と淡白に応える。


ここで、

『それは身のせいじゃなくて、腕のせいじゃないのか?!』

『刺身にオリーブドレッシングをかけただけじゃないの?』

…などと言ってしまったらオシマイである。


しかし、ボクは、

「こんどは…カレイかヒラメでやってみたら」

と優しく語りかけ、

鬼嫁も、

「あれなら切りやすいかしら…」

…で、おしまい!

※補遺
心の中のつぶやきは脚色していますが、発した言葉はすべて事実に基づいています。


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