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2013年3月24日 (日)

十方山(坂根谷『右谷』から藤十郎~奥三ツ倉経由)

半年ぶりのヤブ山突撃隊である。

今回は、いつもの三人に山口山の会のY代表、そしてボクの同級生T君の5人である。
打ち合わせ通りに朝5時にT君がボクの家にやってきた。
「心配だったので先日、大島の縦走トレーニングをしてきた」
と気合が入っている。
いつもは一人で歩いているので、ボクたちがどんな歩き方をするのか不安らしい。
「ボクも山は4か月ぶりだからゆっくりにしか歩けないから」

吉和ICの集合時間に少し早かったので、吉和SAで休憩していると、そこへY代表がひょっこり現れた。

「山歩きさんの記録によると、右谷の登り4時間、左谷の下りに4時間かかっているけど…どうする?」
「登りの時間を見て、エスケープは那須に抜ける?」
「う~ん…そこから山越えで坂根に帰るの?」
「ちょっとヤバいかも?」
「瀬戸滝の登山口に一台置いておく?」
「?!…賛成! そうしましょう!」

…この会話の心情がお分かりいただけましょうか?
分かる人には分かります。…ボクたちのちょっぴり弱気な気持ちが。

吉和ICでT隊長とIクマ特殊部隊長が乗った車と合流して一路、坂根集落を目指した。
ところが、入口を見過ごして、
「あれ?那須の案内標識が出てきたぞ?」
「行きすぎましたか…」
で少し戻って目指す坂根集落の最奥に着いた。

最後は行き止まりで、目の前にえん堤が立っていた。
墓には花が活けてあったが、集落に人気はなかった。


いざ突撃である。
目の前のえん堤の右側を超えた。

001

谷はゴーロ沢で、大きな岩がゴロゴロしている。
左岸側に薄い踏み跡があったが、すぐに沢に消えた。

やがて正面に大きな懸崖が見えてきた。
「あれが分岐かな?」

004

岩を乗り越えながら進むと、やはり分岐点だった。
「よし予定どおり右の谷に入ろう」
この谷もゴーロ沢で岩だらけだ。


005

巻き道はなく、谷の歩きやすいところを探しながら登る。


006


とにかく浮石が多い。
しかも傾斜があるので、何度も「ラク!」の声が響いた。
特に危険なところでは、一人が安全なところに登るまで待つこともあった。


右岸側に懸崖が続いている。
「そろそろゴルジュじゃないかな?」
「おっ!植林地が見えてきた。近いぞ!」

狭い植林地を少し歩くとゴルジュが見えてきた。
「あれだ!」
「ほう~すごいな」

010

奥にも滝が見える。
「奥の滝が手強そうだ」
「ここを登る連中もいるけど…」
「ボクたちはさっさと逃げましょう」


ここから沢は更に傾斜がきつくなってきた。
足元がよく見えないぐらいだ。
浮石だらけで難渋した。
小枝やシダをつかみながら、這いつくばって体を引き上げる。

「やっぱり4時間かかるはずだ」
「左沢もこういう状態だから、下りも4時間かかるはずなんだ」
「やっぱり下りは左沢をエスケープして、十方山経由で瀬戸滝の登山口に降りましょう」
「うん!車も置いてあるしね!」

ヒーヒーいいながら這い上がっていると、
「あれだ!山歩きさんが書いていたトチだ!」


015

なかなか貫禄のあるトチだった。
よくこんなゴーロ沢で立っていられるものだ。


ここからようやく傾斜も緩くなってきた。
稜線らしき明るさが見えるが、いくら進んでも次から次へと稜線が現れる。
「高度的には…まだまだか」

やがてササが現れてきた。
遠くに杉が屹立している。
「あそこかな?」
「そろそろのはず…」

ところがすっかり足にきていたボクたちは、何度も何度も笹原の中で座り込んだ。

020


何度も休みながら、ようやく稜線に這いあがった。
雪もかなり残っていた。

Y代表が、「ほら!」と言った。


022

「おお! ぴったり!」
「頑張りましたね」
…この喜びは、この日に備えて、じっと地図と現地を頭に浮かべていた人にしか分からない。
今回は、GPSを見ることもなかった。
絶対に正しいことを確信していたからだ。

みんなそこらへんに座り込む。

「やったなぁ…」
「きました!」
「えらかったのぅ…」

この稜線には那須からの薄い踏み跡があった。
踏み跡は薄いが、ササが生い茂る前なので立派な道に見える。


025

030


この時期だからこそ明確だが、もうすぐぐちゃぐちゃの草に覆われていくはずだ。
残雪が多くて歩きにくい。
やがて前三ツ倉に着いた。

ここは内黒峠からの縦走路と合流するので、踏み跡は一段と明確となる。

031


「どう?飯は何処で食う?」
「もうちょっと頑張って、せめて奥三ツ倉で…左沢を下るかどうか…いちおう考えるということで…」

途中の残雪に難渋した。
かなり緩んでいるので、何度も踏み抜いた。

やっと普通の登山道になったが、足取りがだんだん重くなってきた。
ちょっとしたアップダウンでも速度が変わる。

目の前に山頂の広がりが見えるが…遠い。

「足にきた…上がらん」
「もう…歳なのよね」

稜線に上がって20分ほどで、『奥三ツ倉』に着いた。
目の前に十方山の山頂が広がっているが、ヘロヘロに近かった。

「腹減った…とにかくメシ!」

034

十方山は目の前だ。

とにかく腹ごしらえだ。
ボクはラーメンを作ったが、みんなはコンビニ弁当だった。
今日は招集が速すぎて、たぶんみんな「おおやぶ!」と思って武器は用意しなかったのだろう。


縦走路のど真ん中だが、誰も来やしないのでそのまま座り込んでメシ。

「この状態で、左谷を下れる?」
「むり無理!」
「絶対に危ない!」


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…と、自己弁護をしながら縦走路で十方山へ行く。


山頂には誰もいなかった。

飯は済ませているので座り込んで休んでいると、獅子ヶ谷方面からおじさんの二人連れが上がってきた。
ボクたちを「怪しい」と感じたのか、少し離れて座って飯を食べ始めたので、
「さあ!下ろう!」

038

…ここからの下りは惨めだった。
膝はガクガク、太股は次第に踏ん張れなくなった。

いくら下っても…次々と同じ道が出てくる。

「おい!瀬戸滝ルートはこんなに長くて急だった?」
「記憶にない…忘れた…でも疲れた」

※とりあえずトラック図

参考時間:坂根集落→30分→分岐→50分→ゴルジュ→50分→トチ巨木→70分→藤十郎
 つまり…坂根から稜線まで…約3時間半(4時間)

 藤十郎から十方山まで…80分程度?
 十方山から瀬戸滝登山口まで…2時間20分?
 合計 約7時間~8時間は必要でしょう。


H25323

今回、Y代表と話して分かったこと。

坂根谷は…登り専用にすべき。

あのゴルジュはいいです。

左谷は『ぼっち』さん用に残しておきます。


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コメント

▼ひとりごと
やっぱり…tobinokoさんが言われる『ヤブ山突撃隊のホームページ』は…もう書けない。
いや頑張ればレポートはなんとか書けるかもしれないが、写真を編集したりレイアウトを考える気力がない。
レポも淡白にならざるを得ない。
今度からもうちょっと真面目に書くから…勘弁してください。
昔は呑みながら書いてもまあまあだったのですが、もうダメですな。
気力が続きません。

変なお願いをしてすみませんでした。ブログでも十分に山の様子が伝わっています。

気合十分で臨むのも、不安になる心情も同じなので、よく解ります。
tobinokoの場合は下調べ不十分でも運よく無事に帰れるのは我ながら不思議な幸運を感じてます。その内高額宝くじが当たるのではと思うほどです。

ただしヤブヤマ氏やkappe氏のレポは他者が参考にしているぞ!とプレッシャーを掛けて置きます(スマン)今回のように真面目に書きましょう。

きっと呑みながら書いていると同類は思ってしまうが、tobinokoは日記、ヤブ山はレポと大きな違いがあるようです、素晴らしい!!

やぶやさん 久しぶりに奮戦記よみました。 皆さん 頑張りますね。 しかし、 文中に弱音の文字が多くなりますたね。 私も山に行くと最近はなんやかんやと理由をつけて半分くらいエスケープルートを選択しますが。 年ですかね。

▼tobinokoさん&strangerさん
寄る年波には勝てません。
ボクたちは俳優ではないので、いつまでも同じスタイルでは登れません。
そこで、下山後のみんなの会話。
「えらいのは…これからは…午前中だけにしよう」
「そうしましょう」(パチパチパチ)

歳をとりました。

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