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2014年3月12日 (水)

論文

今回の『STAP』騒動で、思い出したくないことを思い出さされた。

ボクの卒業論文の口頭試問のときのことだ。

ボクは、ある思想家と伝説の思想家のことを今風に考え直す卒業論文を書いた。

荒原稿を書き上げたのは汚い3畳の下宿で、それを清書したのが鬼嫁の下宿…というか女子寮のような所であった。

大学に提出したら、あとは不問かとタカをくくっていたが、口頭試問という難関が待っていた。


当時、間の悪いことに担当教授が療養中で、ほとんど講義を受けたことのなかった○○派の教授が試問官だった。

ボクが大嫌いだった一人だったが、やっぱり質問がキツかった。

ボクは一月前に提出して安心していたし、当時のコピーは高額なので、手ぶらで口頭試問に臨んだ。

「あのね…君の、○○に関する記述は、誰かの論文を参考にしているんじゃないの?」

「ボクは 原書とその翻訳本は参考にしましたが、○○と○○に関することは 自分で考えました」

「でもね 何だか うまくまとまりすぎているんだよ。…何かを参考にしたんじゃないの?」

「どこの部分ですか?」

「たとえば…○○と○○の関係だよ」

「その どこを 指しておられるんですか?」

「○○の記述は ○○の考え方と 似ているだろう?」

「ボクは ○○のことは知りません。それとの関係は 説明しようがありません…」

…ボクは、自分の論文のどの部分さえわかっていなかったのだ。

「君は 自分で 書いたの?」

「はい」


「正直に言いなさい」

「自分で書きました」

「なら、○○と○○の関係は説明できる?」

「その関係については 調べたことも 考えたこともありません」

「もう いい」

「失礼ます」

その後、立会人の心理学の助教授が心配して話しかけてきた。

「○○教授は 怒っていたぞ」
「すみません。でも、盗作もどきで言われたものですから…」

「誤っておけよ」
「はい」
…と言いながら、ボクは地元の会社に就職したので、○○派の権威の教授とは話す機会もなかった。


病気療養中の担当教授はその後他界され、鬼の試問教官だけが長寿された。

その後、その鬼教官には年賀状を書いていたのだが、あるとき、
「いつかお話しましょう」
という返信を受けた翌年、鬼門に入られた。


だから、ボクは今もって、『序章』だけでも仕上げようと思っているのだ。

○○派の権威の教授を怒らせた あの話の続きを…。

…STAP細胞の騒動を耳にしながら、自分の過去の苦い思い出を反芻した。


彼女には ボクのような ニヤリとする 事件であって欲しいのだ。


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コメント

「鬼嫁の下宿」に反応してやってきました

>誤っておけよ

小生とは異なり、酔っぱらっても校正が完璧のヤブ山氏にしては珍しいですが、増税前に飲まなければ損ということで量が増えているのでしょうか?

▼はちべえどの
ここぞ!というところは、こっそり校正していたつもりでしたが…いけませんね。
「誤るを…謝る」に変換しようと思いましたが、
「まてよ…漱石なら…」
と思いとどまりました。
なお、はちべえどのの杞憂は…2週間もすればはっきりすると思いますよ。

ふむふむ、また、歓送迎会で大酒でしょうか。ご尊顔を拝見する機会も近いのですね。

ところで、荒神様は大丈夫でしたか?

▼はちべえどの
荒神様は何事もなく鎮座しておられます。
光を除いて、下松と周南は揺れたようですね。
なお、顔は出ないと思います。
もうあと2年ですから…静かに静かにします。

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