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2014年7月21日 (月)

夏の兼業農家の一日

雨が降って気温が上がるとどうなるか?


答は…草が伸びる…である。

放っておけば、それはそれで…どうにかなるのだが、ボクの美学からすれば許されない光景である。

時間があれば、綺麗に刈って見た目を良くしたい。

公園のようにいつもきれいにしたいのだ。

化粧をする鬼嫁の心境ではない…ボクの美学である。


今朝はいきなり暑かった。

ずっとぐずぐずしていたい。

仕事をする振りをしたかったが、その電話もかかってこない。

「ならば…頑張るのだ!」
と自分を奮い立たせて、草刈り機を持ち出した。

この時期になると、草も手強い。
鈍らな刃では容易に刈れない。


Dケンマーで研ぎ直す。
これも逡巡の一こまである。
急な雷雨でも来てくれたら言い訳になるのだが、空はギラギラの晴天である。


二日前に再びスズメバチに喉元を刺された。
一月前、病院送りになったときの塗り薬が役に立っている。


麦わら帽子に虫よけネットを被せて、家の周りを刈る。

刈る 刈る 刈る!


30分でフラフラになる。

ベランダにたどり着いて、「何か冷たいものを!」と叫ぶ。

鬼嫁が麦茶を持ってきた。

「バカたれ! こんなもんで楽になれるか!」

「まだ 刈るところは たくさん残っていますよ…」
と涼しい声で言う。


殺してやろうかと思ったが、一理ある。
「昼に 二缶呑むから よ~う冷やしておけ!」
と言い放って、再び草との戦いに参戦した。


11時でギブアップした。
約束どおり2缶やっつけた。


1時間爆睡。

1時間ぐずぐずした。

3時半になって、挑戦的な心が戻ってきた。

でも暑い。

もう30分、自分を制御した。


4時になると、夕涼みをしながらのむ『ハイボール』が、「おいで おいで」をした。

冷たくて おいしい…はずだ。

新しい作業服に着替えて、いちばん最後に残ったTさんちの裏の土手を刈った。

ここは下の方は手で刈らないと始末におえない。

何度も休んでいると、幼馴染のA子ちゃんが下から話しかけてきた。

「ゆっくりでええからね…」

「あのね 来週遊びに行くから 今日しかないんよ」

「○○ちゃん(鬼嫁)は 百姓ができんのじゃから 無理をさせたらいけんよ!」

「何にもせんから 心配せんでもええ!」

「ありゃ~ そんなことを言うたら バチが当るよ!」


…鬼嫁は、ボクの幼馴染まで手を回していた。

でも、ボクはそんなことにもめげずに 残りの草を刈った。


夕涼みをしながら、きれいになった家の周りを眺める。


至極の幸せである。


ボクが死んだあとは誰がどうするのか知らないが、今は…きれいである。

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