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2014年11月14日 (金)

籠城の準備

カッコつけるのはやめた。


この三日間はビバークではない。
籠城である。


とにかく3日間、生き延びればいいのだ。

しかも再生可能な状態にしなくてもいい。

帰宅途中、スーパーに寄った。

やっぱり、レジのおばさんの「女房に逃げられた…おっさん」という目が怖い。

逃げてくれたら嬉しいが、逃げられたとなると…男のコケンにかかわる。


ボクの目的は、『鍋セット』である。

誰が何を言おうと、これにかなう食材はない。

鍋がぐつぐつ煮えてさえいれば、なんだか暖かくなる。


ここで再び、『女房に逃げられたおじさん』の話に戻る。

「スーパーに、もしも鍋セットがなかったらどうするか?」
という切実な問題だ。

ボクは、単身赴任のおじさん役なので、もしも鍋セットがなかった場合のことを考えておかなければならないのだ。


金があれば千円ほど、おじさんらしい買い物すればいい。

ところが、鬼嫁に虐待同然の生活を強いられているので、一円たりとても無駄使いはできない。

嫁には逃げられてはいないが、単身赴任みたいな…おじさん顔をしてスーパーに入った。

そのまま真っすぐ一直線に歩く。

おじさんは、キョロキョロしながら買い物はしてはいけないのだ。

ひたすら鍋セットを目指すしかないのだ。

スーパーの経験は薄いが、野菜や果物コーナーを抜けたら鮮魚・肉コーナーがある。

そのどこかに鍋セットが待っている。


…ところが、今日のスーパーには鮮魚・刺身・肉のパックばかりであった。

でも、このまま手ぶらで出たら…女房に逃げられたおじさんになってしまう。

客はそこそこいるので、「鍋パックはどこですかね?」と尋ねたかったが、周囲はおばさんばかりであった。

ボクにはいちおうプライドというものがある。

おばさんに、「鍋セットは…どこにあるんですかね?」
と尋ねることはできない。

ボクは鍋セットが欲しいだけで、わざわざおばさんに聞く必要はないのだ。

女房に逃げられたわけではなのに、こういう状態になると、何がどうなってもいいのだ。


とにかく、ボクは、『妻が急な病に倒れて食材を買って帰る可哀そうなおじさん』なのだ。

でも誰も教えてくれない。

みんな悟っているのかもしれないと思うと、少しがっかりした。

それでも、念のために鮮魚と精肉のコーナーを二往復してみた。


横目で観察したが、どこにもなかった。

「煙草でも買って…ごまかそう」
とあきらめかけた時、突然、目についた。


ボクはすっかり幸せな気分になって、真っ暗な家に戻った。


それを並べてみた。

002


 
 
  


見事な鍋セットである。

数えてみると、日曜日の夜まで籠城しなければいけないので、ぴったりである。

…いちおう、周囲のおばさんたちの視線を気にしながら、それぞれをひとつずつ買った。

と…いうお話でした。


これで三日間、籠城できる。

さて、問題である。

さっき食べたのは、どれでしょう?

 
 
 


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