しめ縄飾りの房の作り方
金曜日は東京出張。
「なんでクリスマスの日に東京に行かなければならないのか?」
と文句を言った。
鬼嫁とクリスマスを過ごそうという気はないが、嫌いな東京なので無理して日帰りした。
岩国発着なので、空港から自宅までの所要時間は1時間ちょっと。
昨日は年賀状を印刷して、宛名を書いてコメントを書いた。
これで現役最後の年賀状である。
来年は半分にするつもりだ。
さて、今日はしめ飾りをつくる。
tobinokoさんのような秘密部屋がないので、倉庫に…昔のキャンプマットを敷いて、いざ開始である。
下の写真は藁をシゴをしたあとである。
根元を切って、大まかに鞘を外したところだ。
藁の節(鞘)ごとにハサミで切って根元を揃える。
ここで手を抜くかどうかの岐路がある。
上の写真は、丁寧に節のところで切ったものだ。
下の写真は、何も考えずに切っただけのもの。
きれいに仕上げるには、鞘を徹底的に排除する必要がある。
ここから房作りに入る。
房の芯には、縄が抜けないように、その先に小枝を入れる。
それを抜けないようにきつく縛って、藁の中心に挟み込む。
あとは、この右側…つまり差し込んだ右側を結束する。
当たり前のことだが、左側をくくってしまうと…すぐに抜ける。
挟み込んだ縄が中心になるように包みこんで、あとはグルグル回しながら藁を外へ外へと折り返す作業を続ける。
このときの仕事ぶりが丁寧かどうかで、完成品の出来具合が決まる。
ボクは雑な性格なので、すぐに厭きてしまう。
だから仕上がりは雑である。
分かってはいるが、面倒くさくてやってられないのだ。
房をぐるぐる回しながら、中の藁を丁寧に外側に折り曲げる。
縄ができるだけ中心になるように曲げるのがコツだ。
これで房の原形はできた。
あとは、全部ができたあと長さを揃えれて切ればよい。
あとは仕上げの時に、リボンをどこに巻くかで…『フレアスカート』か『タイトスカート』になるかが決まる。
今はタイトに縛っているが、仕上がりはもっとフアフアとしたフレア風にする予定だ。
予め作っておいた、輪飾りと袴を仮セットしてみた。
あとは御用納めの29日か30日に仕上げよう。
ウラジロ、ユズリハ、ダイダイ…と、南天や稲穂を飾ってみよう。
今日の作業場の様子。
母のCDラジカセを持ち出して、チューリップのヒットメドレーを聞きながら黙々と作業をした。
今年も、正しいお百姓さんの正月を迎えるのだ。
千円も出せば立派なお飾りが買える時代であるが、こういうものはきちんと自分でコシラエネバならぬ。
明日は御用納めだ。
さっさと帰って残りの仕上げと、神棚と荒神様用の「大根締め」を作ろう。
今年は、中に藁を挟んで、真ん中を太くするつもりだ。
…自分の仕事に納得できるようになった頃、それを待っていたかのように…人生が終わるのだろう。
だからもっと丁寧に仕上げをしておこう。
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